傷病手当金の書類を正しく出したのに「不備あり」と言われた話|担当者のミスを論理で指摘した対処法
はじめに|「このままでは不支給になります」という一文
金曜日の夕方に、一通のメールが届きました。
職場の共済担当者から。内容はこうです。
「請求書の医師の証明欄に空欄があります。
診断書での代用は不可です。
このままでは傷病手当金が支給できなくなります。」
正直に書きます。
最初に読んだとき、「え?」と固まりました。
私は毎月、医師に作成してもらった通院証明書を添付して提出しています。
担当者が「必要」と言っている項目は、すべてその通院証明書の中に書いてある。そのはずです。
でも、「不支給になる」という言葉は怖い。 不安な夜を過ごす前に、冷静になって状況を整理しました。
結論から言うと、担当者が書類を確認していなかっただけでした。
このまま黙って受け入れていたら、必要のない書き直しを医師に依頼するか、最悪の場合、申請が通らないまま泣き寝入りするところでした。
この記事では、私が何をどう確認して、どう伝えたのかをお話しします。 同じ経験をした人、これから経験しそうで不安な人に、読んでほしいです。
まず整理|「診断書」と「通院証明書」は別物です
ここを混同している担当者が、意外と多い。
| 書類の種類 | 内容 | 発行者 |
|---|---|---|
| 診断書 | 病名・現在の状態を証明する書類 | 医師 |
| 通院証明書 | 通院の事実・期間・症状の経過を証明する書類 | 医師 |
| 傷病手当金請求書(医師記入欄) | 療養のため勤務できなかった期間・原因・証明日を記入する欄 | 医師 |
傷病手当金の請求では、請求書の「医師の証明欄」に必要事項を書いてもらうのが原則です。 ただし、通院証明書などの別書類で代用できる場合もあります(共済組合によって運用が異なります)。
私の場合、ずっと通院証明書を添付して提出していて、それで問題なく支給を受けてきました。 担当者が今回指摘してきた「空欄」は、通院証明書の中にちゃんと記載されていた。
ただ、担当者がそれを確認していなかった——それだけの話です。
私がとった対処法|「どこが不十分か、根拠を示してください」
慌てて医師のところに行く前に、まず自分で確認しました。
チェックしたこと:
- 担当者が「空欄」と言っている欄はどこか
- 自分が添付している証明書の記載内容
- 担当者が「必要」と言っている項目は、書類の中にあるか
確認したら、すべて揃っていました。
そこで私は、メールで返信しました。
ポイントは3つです。
① 感情的にならない 「確認もしないで不支給って言わないでください」とは書きませんでした。怒りは当然ありますが、それを出しても解決には近づかない。
② 事実を整理して返す 「証明書と診断書は別物」「該当項目は記載済み」という事実を、ひとつひとつ丁寧に伝えました。
③ 根拠の提示を求める 「どこが不十分か教えてください」「根拠をください」と書くことで、相手に「確認する義務」を戻しました。
2日後の返信|「これまでどおりで大丈夫です。失礼いたしました。」
月曜日の朝、担当者から返信が届きました。
「これまでどおりで大丈夫です。失礼しました。」
…以上です。
理由の説明なし。
正直、拍子抜けするほどあっさりした幕切れでした。
でも、「大丈夫でした」という結末に、私は安堵するより先に、こう思いました。
「あの週末の不安は何だったんだろう」
傷病手当金を受け取っている人は、多くが体や心が本調子ではない状態です。
そういう人のところに「不支給になるかもしれない」というメールが金曜の夕方に届く。
担当者にとっては「確認ミスだっただけ」かもしれないけれど、受け取る側には本当に重い言葉です。
同じことが起きたとき|確認すべき5つのこと
担当者のミスは、珍しいことではありません。
制度のルールは時期によって変わることがあり、担当者全員が最新情報を正確に把握しているとは限らない。
「おかしいな」と感じたときは、黙って従う前に、以下を確認してください。
[ 確認チェックリスト ]
- [ ] 担当者が「不備」と言っている書類は、自分が提出した書類と同一のものか(診断書とその他証明書の混同に注意)
- [ ] 「空欄」と言われている箇所は本当に空欄か、実際の書類を手元で確認する
- [ ] 担当者が「必要」と言っている項目は、添付書類の中に記載されていないか
- [ ] 制度上の根拠(規程・通知文など)を示すよう求める
- [ ] 返答はメール・文書など記録に残る形で行う(口頭のやりとりは後から確認できない)
担当者が間違っている可能性は、十分あります。
「お役所が言うんだから正しいはず」という思い込みを、一度外してみてください。
おわりに|一人で抱え込まないでください
制度の手続きは複雑で、体も心も万全でない状態でやり切るのは本当に大変です。
私も、最初のメールを読んだとき「また何かしなきゃいけないのか」とぐったりしました。
でも、自分が正しいと思ったことは、ちゃんと伝えていい。根拠を求めていい。
同じことで悩んでいる人には、一人で抱え込まないでほしいなと思っています。
🔖 このメールのやりとりを全部読みたい方へ
担当者のメール文面・私の返信の全文・週末に何を考えていたか——その全部を、noteに書きました。
「同じ状況になったとき、何を・どう返せばいいか」の参考にしていただけると思います。
▶▶ [note:傷病手当金「不支給になる」と言われた週末の話、全部見せます]
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- 傷病手当金の請求で「不備あり」「不支給になるかも」と言われても、まず冷静に自分の書類を確認する
- 担当者のミスは珍しいことではない。おかしいと思ったら声を上げていい
ちゃんと自分の権利を守っていい。あなたが黙る必要はありません。
ABOUT ME|しおり 元国家公務員。
メンタル疾患→病気休暇→傷病手当金受給→退職を経験しました。
このブログでは、制度の話と、経験した人にしかわからない「あのしんどさ」を、正直に書いています。
▶ noteはこちら:https://note.com/shiori_note489
▶ ブログ:https://door-of-life.online
※本記事の制度情報は私個人の体験・調査に基づくものです。制度の詳細・最新情報は所属の共済組合または人事担当部署にご確認ください。
